2016年12月13日火曜日

(47)とっておき 雪の京都(3)雪降る 渡月橋から亀山公園を抜けて⑴

  数年前のこと。朝から雪、天気予報は 日中も雪が降り続くとの事。いかねばならぬ嵐山(らんざん)へ!!。8時前の嵐電は なんと乗客は二人だけ。こんな格好で大丈夫かなと思いつつ。渡月橋にも人まばら、川向こうの法輪寺も雪化粧。こうなったら雪の嵯峨野を強行突破とばかり人影もほとんどない大堰川沿いをカメラ片手に上流へと上る。銀世界の中で 和船が静かに休んでいる。船が 上流のお宿にお客様を迎えに行く。

何もかもが、冷たそう。歩きにくい公園を滑りながら登ると、そこは別世界の雪景色。何か水墨画の中いるような不思議な自分を感じつつ、展望台でしばし休憩。余りにもの静けさで、何か心細さを大の男が・・・。

 ここが京都かと思うぐらいの雪が頬を打つ。「負けないぞ、さあ行くぞ。雪の嵯峨を撮り尽くすぞ」と 気合を入れて。

雪にけむる太陽が、暖かく見守ってくれているから。だから前進あるのみだ。

                       (会員 池田能久)
 
 


 

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