2017年1月31日火曜日

(82)里山に道を拓く<その四・如月> 


 里山をうろつくお主はタヌキか。灰褐色で目の周りはパンダ似、長くフサフサした尻尾には黒と灰色の横縞が続く。いや、ワシはアライグマだ。
 
 そお、お前さんのご先祖はアメリカだという、あの陽気なミシシッピーから君の先祖は船に乗ってやってきたのか。在日何世だね。
 
 ニューオーリンズの旧市街に熱狂したカーニバル(謝肉祭)、マルディグラ。
2階のバルコニーから歓喜に沸く観衆にアルミのコインがばらまかれた。
 
その祭りを避けてフレンチクオーターのジャズバーで白黒爺さん達の演奏の途中、爺さんは床に唾を吐き頰を膨らませトランペットを操った。
 
黄色い客は歓迎されたのか、50年前の冬だった。

       有害鳥獣の指名手配 厄介モノかよ

       こんな小島に 住みたくて来たんじゃねーよ

       爺さんが 酔っ払って脱脂粉乳の船荷に寝込んだのよ

       あんたたち 日本狼を殺ッチマッタからな

                                                                会員 片岡一郎
 
 

2017年1月30日月曜日

(81)とっておき 京に雪「下鴨神社の河合神社に雪」


 一月も早 終わろうとしています。何年か前の京都の雪景色の写真達よりやはり今年の雪の写真の方が素敵かなと思いますので、今月15日の京都としては大雪だった日の 下鴨神社の「河合神社」の雪の様子をお届けします。

 平安の時代に生きた かの有名な 「方丈記」を書かれた鴨長明は、この河合神社の宮司の息子なのでした。山科の奥山に踏み入ると 大きな岩がありその岩の上 鴨長明は庵を作り「方丈記」を創作するのです。

 方丈記の話はこれくらいにして・・・・。京都の雪の降るスナップたちが いかに我々京都人ばかりでなく日本人の心を打つのかと考えると、やはり京都の魅力が雪によって際立つというのか優しく 包まれて・・・・・。やっぱり言葉では 言い尽くせません。

 そんな京都が大好きな 京都人の私でした。(会員 池田能久)
 
 
 
 
 

2017年1月29日日曜日

(80)滋賀に春近し…ひな人形で華やぐ

 2月の声をきくと、滋賀県の湖東、湖南地域では一斉に雛人形の展覧が始まり、華やぐ。公益社団法人 びわこビジターズビューローから送られてきたパンフレットをもとに紹介しよう。

 近江商人の故郷、東近江市五箇荘では「商家に伝わるひな人形めぐり」(東近江市、同観光協会など主催)が2月1日から3月20日まで開かれる。展示会場は9カ所。古典人形から、現代造形作家の作品まで幅広い。期間中、お茶会、雛人形制作実演、講演などさまざまな催しもある。

 「びわ湖のひな人形めぐり」は、同連絡会のパンフレットで内容が一覧できる。前述の五箇荘の催しに加えて、会場は、▽彦根城博物館 ▽近江日野商人館・日野まちかど感応館 ▽近江八幡市立資料館 ▽道の駅「竜王かがみの里」 ▽草津宿本陣 ▽長浜市中心市街地 ▽大津市の叶匠壽庵、西教寺、旧竹林院、公人屋敷など。それぞれ、会期は異なるが、2月上旬から3月中旬ごろにかけて開かれる。長浜はすでに開催中で、4月16日まで。  (会員 井上年央)



2017年1月28日土曜日

(79)日本一早い沖縄の桜、間もなく満開!


 旧正月を明日に控えた1月27日、曇り転じてポカポカ陽気になったので、沖縄本島北部の桜の名所・八重岳(本部町)に登りました。

 標高453メートル、頂上まで約4キロの曲がりくねった亜熱帯樹の坂道両側には、約7000本の桜(カンヒサクラ)の木が立ち並び、濃いピンクや薄ピンクなどの花を咲かせ、ドライブ客や登山客の目を楽しませていました。

 沖縄の桜前線は、本土の桜前線と違って北から南へと南下し、日本最南端の八重山諸島まで下りていきます。ということで日本一早い桜は、沖縄本島北部でもとくに標高の高いここ八重岳です。

 頂上付近は間もなく満開、中腹の「八重岳桜の森公園」では2月5日まで「桜まつり」を開催しています。
 
 近隣の世界遺産「今帰仁城跡」や「名護城跡」も毎年訪れる桜の名所です。     (会員・大塚勝久)
 


 

(78)日本文化を世界に発信する「切り絵画家:久保修氏」


 日本旅のペンクラブの会員で切り絵画家・久保修氏が、このたびフィラデルフィア日米協会から「最高芸術賞」を授賞しました。2009年度文化庁「文化交流使」に指名を受けニューヨークを拠点に切り絵を通して、各地でワ-クショップを行ってきました。また米国に限らずスペイン、イラン、ロシア、キューバなど、切り絵を通じて日本文化を広げています。

 山口県美祢市出身の久保氏は、大阪で切り絵画家として活動を続け、私もその時に知りあって既に40年を超します。東京に進出、郵政省の記念切手や年賀状にも採用され、国内外でも日本を紹介ました。
 
 彼の目指すところは、切り絵の枠のとらわれず、切り絵と思われない絵画の世界を目指し、昨年の7月の東京・伊勢丹新宿本店の個展で、ほぼ実現に近づけました。
 
 今年の個展は、45日~11日:阪急梅田、75日~11日:伊勢丹新宿店、101117日:岡山高島屋、111521日:仙台三越。切り絵を通じて、日本の心を堪能下さい。
                             (会員 堀内義章)




2017年1月27日金曜日

(77)「さぬきうまいもん祭りin大阪」

 香川県主催の大試食会「さぬきうまいもん祭りin大阪」が1月27日夜、ウェスティンホテル大阪で開かれました。香川県、讃岐といえば「さぬきうどん」ですが、実は、ものすごく食材が豊富です。この催しのテーマも「うどん県。それだけじゃない香川県」でした。

 小豆島のオリーブ、醤油は有名でしょう。トマトジュースかな?と思ったら、金時人参ジュースであったり、見た目も、のど越しもさわやかな希少糖ハイボールは、さぬきうどんにも合いそうです。オリーブオイルは、県の品質表示制度があり、安全、安心です。

 「うどん県おもてなしパスポート」が面白いです。さまざまな料理、名店紹介やクーポン券がついています。また、スタンプラリーが展開されていて、指定の観光施設などでスタンプをもらうと、抽選で食材が当たります。 そうそう、キャラクターは、美味しいうどんを食べ過ぎて、頭がうどんになってしまった「うどん脳」です。       (会員 井上年央)



(76)沖縄花のカーニバル

 
 1月下旬の沖縄は、桜の季節です。京都に住んでいる私は、今日28日、少し寒さが和らいでホッとしていますが…。

 「沖縄花のカーニバル」が1月21日に始まり、5月7日まで続きます。ガイドブックには、いろいろな催し、花の名所が紹介されています。海洋博公園では、第12回美ら海花まつりが1月21日から2月26日までです。これまでで最も多い38万株の花々や草木が登場しています。入園無料です。

 沖縄国際洋蘭博覧会は2月4日から12日まで。約2万点のランが美を競います。入園有料。

 桜まつりは、7カ所が紹介されていて、本部八重岳桜まつりは、今年で第39回を迎え、八重岳の麓から山頂まで約7000本が咲き誇っています。2月5日までの予定。無料。
                                              (会員 井上年央)
 

 
(この項目は、1月25日の「沖縄観光2017~感謝の夕べ~」 会場で取材しました) 

(75)世界自然遺産登録へ「奄美・琉球」

 沖縄では2016年、石垣島平久保半島の「サガリバナ大群落地」などが西表石垣国立公園に追加されました。また、沖縄島の北部「やんばる(山原)」が国立公園に指定されました。

 自然を保護し、心豊かな生活を一人一人が感じられるように、と「奄美・琉球」の世界自然遺産登録(ユネスコ登録)を目指す運動が展開されています。対象は、鹿児島県の「奄美大島」と「徳之島」、沖縄島の亜熱帯照葉樹林「やんばる」、日本最後の秘境といわれる「西表島」の4地域です。

 現在、日本の世界自然遺産は、知床(北海道)、白神山地(青森県、秋田県)、小笠原諸島(東京都)、屋久島(鹿児島県)の4地域です。

 沖縄、鹿児島の南の島の世界自然遺産登録に注目したいと思います。 (この項目は、1月25日の「沖縄観光2017~感謝の夕べ~」 会場で取材しました)     (会員 井上年央)



2017年1月26日木曜日

(74)沖縄空手会館が3月4日オープンへ

 2020年東京五輪の競技にで新しく採用される「空手」。本場ともいえる沖縄で「沖縄空手会館」が、豊見城市に3月4日、オープンします。約3・8ヘクタールの敷地に、道場、鍛錬室、研修室、展示室、物販・飲食スペースなどがあり、観光施設としても注目されます。

 沖縄県には本年度、空手振興課という部署ができました。空手は、一つの武道であると同時に、沖縄の古来の文化ですね。新設の空手会館は、沖縄観光コンベンションビューローが指定管理者になるそうです。 (この項目は、1月25日の「沖縄観光2017~感謝の夕べ~」 会場で取材しました)                               (会員 井上年央)




         

 

(73)「メンソーレ!」沖縄

 「沖縄観光2017~感謝の夕べ~」が1月25日夜、ホテルモントレグラスミア大阪で開かれました。沖縄の観光情報、グルメが紹介され、少しの間、寒さを忘れました。


 会場入り口では、沖縄県の翁長雄志知事、沖縄観光コンベンションビューローの平良朝敬会長とマスコット「マハエちゃん」らが来場者を迎えました。多くの旅行会社の関係者、記者が参加しました。沖縄観光ブランド「Be.Okinawa」が披露されました。これは、旅行者が沖縄に溶け込み、そこに暮らす人々と交流できる─という意味です。

 翁長知事のスピーチでは、沖縄県は、年間の観光客1000万人、観光収入1兆円が目標だそうです。ある民間調査機関によると、2016年の近畿地方の観光客は初めて1000万人を超え、消費額9143億円でした。「チバリョー(頑張れ)沖縄」ですね。
                                    (会員 井上年央)



2017年1月25日水曜日

(72)とっておき 京に雪「雪の梨木神社」


 今年の 雪はなかなか手ごわいです。今日も 朝から路面が凍りつき、マイナス3度。外へ出るのも億劫になるようなお天気が続きます。

 15日の 旧成人式の日の雪は建物の北側に未だに、根雪になって残っています。さて ここ梨木神社は、境内にマンションが。これが有名になったものの神社としては 悲しい出来事、「染の井」そして萩の神社として有名だったのに、なんとも悲しい出来事でした。
 
 一の鳥居からは マンションしか見えません。祀られている  三条実萬も 実美も、嘆いているにでは。京都を救った 山階宮晃親王や この父子のような方々に、どうしてスポットライトが当たらないのでしょうか。色々と考えさせられる出来事が、この地にも。

 四の五の言わずに 見ていただきましょう「梨木神社に雪」の写真です。

                        (会員 池田能久)
 


 

 

2017年1月21日土曜日

(71)とっておき 京に雪「雪の日の清水詣で」


 今月の京都の雪は 一日では溶けることはなく、三日ほど屋根に雪を残し 数日間 毎日昼間も雪が降る 本当に寒いさむい冬の季節となりました。
 
 この日朝の7時半頃 きよみず道のバス停出発。八坂の塔を見ながら二年坂 産寧坂そして 清水道参道から 清水さんへ。この通い慣れた道達は雪に覆われて、ひと味も二味も違った素敵な装いを我々に惜しげもなく見せてくれて、いつもと違う感動さえ 与えてくれるのでした。雪に輝く 八坂の塔。全く違った装いの二年坂 産寧坂、そして清水寺。

京都はこの雪の素敵な衣装を着て、気品を持って皆様をお迎えするのでありました。その様子を伝えきれるかどうか??。一月いっぱい 頑張って、お届けいたします。

                         (会員 池田能久)
 
 


 

 

2017年1月19日木曜日

(70)とっておき 京に雪「早朝の下鴨神社」

 15日に降った雪は、裏庭に今も根雪で残っています。この日 7時過ぎには賀茂川へ出て、振り荒ぶ 雪と戦いながら・・・・南へ南へ 出雲路の橋へ。東に折れて、下鴨神社に向かいます。8時前には下鴨神社に辿り付きました。

 雪で装いを新たにした見事なその姿を見せびらかすように、下社は輝いていましたが、吹きすさぶ風と雪に 少し寒そうにも 見えるのでした。うっとり眺める僕なのですが 皆さんご存知の「御手洗社」も 装いを新たに 新春を迎えているし、境内も 美しく 生まれ変わっているようにも 雪のおかげで思えたのでした。

 あまりの雪に、レンズも曇りがち。たくさんとったのに 雪で汚れた写真も 多く、大変な一日でした。   (会員 池田能久)





2017年1月18日水曜日

(69)とっておき 京に雪「京都御所は 雪化粧」

 一昨日の1月15日 昔の成人の日の京都は、雪一色。この日の雪の日の行脚で 朝の11時前には、御所にたどり着いていました。

 昨年春から御所は年中の公開となり、多くの方が訪れられたとは思うのですが、この雪の日の御所は 昼前でもあり 人はとても少なかったです。

 一人静かに 写真を撮って めぐる事が出来ました。御所の雪の写真など、昔なら絶対に撮ること等出来無かったのに。皆さん しっかりと見てください。

雪のない御所の景色を頭に置いて、この雪景色を 見てください。

                      (会員 池田能久)
 



 

2017年1月17日火曜日

(68)高知城歴史博物館(県立)が3月4日オープン

 高知県大阪事務所から、高知県立高知城歴史博物館の“開城”情報が、
日本旅のペンクラブ関西部に寄せられました。3月4日にオープンする
高知の新名所です。場所は高知城のすぐそば。高知県産の木材をふんだん
に使ったモダンな建物です。

 古今和歌集「高野切本(こうやぎれぼん)」(国宝)をはじめ、土佐藩山内家伝来の甲冑、陣羽織、美術工芸品など約6万7千点が順次公開されます。

第1弾は特集展示として、海援隊結成150年を記念した「海援隊発進!~坂本龍馬のかけぬけた時代~」。新発見の龍馬の書簡、山内容堂が徳川慶喜に提出した「大政奉還建白書写」などを展示します(4月17日まで)。

   高知城歴史博物館は、高知市追手筋2─7─5。

  休館日なし。入館料は常設展 500円、企画展 700円。

  電話は 088(871)1600。ホームページがあります。

                   (会員 井上年央)

 


 

2017年1月16日月曜日

(67)とっておき 京に雪「旧三井家下鴨別邸に 雪」


大寒波 京に 舞い降りる
 

 本日は 7時過ぎには 加茂川に向かいました。今日の京都は、年に何度かの 大雪の日。たまたま 今日はお休みで・・・・。

 まずは 加茂川に出て、真っ白な景色を捉え、南へと足を伸ばす。白銀に覆われた新雪を踏みしめながら 加茂川をくだると、出雲路橋。今日の初めの目的地は 下鴨神社。今日は15日 何かイベントもあるようで たくさんの人で 雪かきを。写真を 何百枚も撮り 南へと。鴨長明ゆかりの河合神社。そのあと 鴨脚(いちょう)家から出町柳へ。
 
 ふと思い出して、旧三井家下鴨別邸住宅の雪の姿を撮ろうと 踵を返して、またもどる。今日は本邦初公開 その旧三井家下鴨別邸に降る雪の姿を、お送りします。今この時
だけは晴れ渡り、感動ものです。               (会員 池田能久)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2017年1月14日土曜日

(66)元旦、「北海道神宮」へ初詣


2017年の旅の始まりは北の大地であった。
 
北海道の総鎮守として札幌円山公園の森の中にたたずみ明治天皇が祀られている北海道神宮は、強力な気が流れていると言われ、北海道随一のパワースポットと言われている。

50年ぶりの大雪となった札幌もお正月は好天に恵まれ大雪の中ではあるが暖かい新年を迎えられました。

この北の大地を皮切りに今年も「旅人」をスタートさせたいと思います。
 
                                               (会員 野嶋美鈴)
 



 

 
 

2017年1月10日火曜日

(65)とっておき 京に雪「雪の元旦 清水詣で」


 もう 五年も前の事に なりました。大晦日からの大雪に これなら明日はどこかへ写真を、と。元旦の暗いうちから バスに乗り、降り立ったのが清水道。八坂通りから 清水寺を目指します。

 雪はあまりおおくは残っていなかったものの、いたるところがアイスバーン。

その時 坂の上から郵便配達さんが バイクのタイヤにチェーンをはめて 坂ノ上から降りてこられ、八坂の塔の前あたりで 横滑り。ひっくり返られて、びっくりクリ。

普通の靴のこの僕も、滑って転んでも何の不思議もないような。八坂の塔前の坂道も 三年坂も、危険極まりない状態に。だと言うのに きよみずさんの前まで行くと、やっぱり観光客が、あちこちに・・・・。

多くの写真をなかなか撮れない この日の僕なのでした。 (会員 池田能久)