2017年4月30日日曜日

(132)里山に道を拓く<その七・皐月>


 ヒマラヤ山脈の裏側に立つと紺碧の空に、南方の山並みは白く、草木
 
のない広大な死砂漠。ラサから聖山カンリンポチェ(カイラス)に向かっ
 
てガレキの高原を走る。およそ2百年前、河口慧海は食料のツァンバ(焼
 
き大麦粉)を背負い、表ヒマラヤ連山の谷を抜けて、裏側のチベット高原
 
の雪原を歩く。ある時は岩陰で砂嵐の止むのを待ち、ラサにたどり着いた。

 ランドクルーザーの旅は快適だ。

 あなたの高山病では カイラス巡礼にあるドルマ峠(5,668)越え
 
は危険だ。 

北壁までの日帰りなら案内する、と。

 

      ただひたすらに 登ってきたのだ 

      豊穣の河口に踊る者たちよ

      三途の川原に来ても 愚か者への道はない

      路肩に腰掛けて リンガに電話しよう

                        (会員 片岡一郎)
 
 

(131)京の寺社に咲くお花の紹介③


平成29年 春から初夏

 今回は もうすぐお祭りの上御霊神社の「一初(いちはつ)」と、京の有名
 
 な 大田の沢に咲きそろう「杜若(かきつばた)」に、スポットを当てまし
 
 ょう。応仁の乱発祥の地で名高い上御霊神社に咲く「一初」。この
 
「杜若」は、神社の周りの堀のようなところで もう既に咲き誇っ
 
ています。  

 そして 京都は上賀茂神社を超えて、社家の立ち並ぶ 賀茂の道を
 
み、道端にある御神木の「楠」も越えて初めの信号を北へ。突き当
 
りに、大田神社が見えてきます。北大路魯山人が生まれた土地と言
 
石碑のある、大田の「杜若」。歌人方や 俳人も多くの方が、この
 
時期集まってこられます。

 見事に咲きそろうのは 上御霊神社の一初も 大田の沢の杜若も 
 
もうすぐのこと。一初は もう満開かな、杜若もそろそろ 咲き始めて
 
います。                          (会員 池田能久)
 



 

2017年4月27日木曜日

(130)京の寺社に咲くお花の紹介②


平成29年 春から初夏
 

 第二弾となります。朝晩は まだまだ肌寒く、例年とは違う日々が続い
 
ている京都です。この時期は「牡丹」そして「一初」が 咲き始めます。
 
皆さんご存知の 大田の淵の「杜若」もそろそろかな????。

本日は 桜ですっかりお馴染みの本満寺の「牡丹」を、お届けいたし
 
ます。ここの牡丹は、他の追随を許さない 素晴らしく咲き誇ります。

連休にかけて 咲きそろいますので、桜だけで満足せずに もう一度
 
足を本満寺へ!!!!。

大輪の牡丹が 皆様のお越しを待っています。(本満寺は今出川通り
 
寺町上ル 200メートル 東側)                           
                  (会員 池田能久)
 


 

 

 

2017年4月25日火曜日

(129)5月16日、神戸で「旅の日」の会



日本旅のペンクラブ(代表会員・中尾隆之)では、クラブ最大の行事にしてい
 
る毎年恒例の「旅の日」の会を5月16日、神戸市の神戸ポートピアホテルで
 
開催します。クラブ会員・会友、多くの観光、旅行関係者らが一堂に集まり、
 
旅文化の向上へ意見交換を行い、交流を深めます。

第30回の節目になります。会の席上、日本旅のペンクラブ賞の贈呈式を行い
 
ますが、今回は、京都の「みやこ女将の会」(堀部寛子会長=炭屋旅館女将)
 
に贈られます。「みやこ女将の会」は1994年に京都の老舗旅館女将らで設
 
立、会員約40人。京都の“おもてなし文化”を育てると共に、東日本大震災
 
の被災者を京都に招待するなど、社会貢献活動にも取り組んでいます。

同賞は毎年1回、旅の文化向上に寄与した団体・個人・行政機関などを対象
 
に、クラブ会員・会友の投票で決めています。

 また、クラブが全国に公募した「旅の日」川柳大賞の発表、贈呈式も行いま
 
 す。
                 ◇

 実行委員会では、旅や観光に興味のある方の参加者を募っています。会費は
 
 1万円です。問い合わせは実行委員会事務局090(1485)6097へ。
 
                         □
 
 なお、5月16日は、日本旅のペンクラブが制定している「旅の日」です。松尾芭蕉
 
 が「奥の細道」に出発した日を記念しています。

 

「旅の日」の会 主な内容は以下の通りです。 

 ▽受け付け開始 午後4時

 ▽第1部 午後4時半~5時半  記念シンポジウム「おもてなしの心」

 ▽第2部 午後6時~8時半   記念パーティ&懇親会

                  ・日本旅のペンクラブ賞 贈呈式

                  ・「旅の日」川柳大賞 贈呈式

                  ・アトラクション

 ・お楽しみ抽選会

(下の写真2枚は、昨年の「旅の日」の会=会場は東京・椿山荘=です)

                            
 
 
                     

2017年4月21日金曜日

(127)京の寺社に咲くお花の紹介①

  春から初夏

 
京都からお送りしております、お便りも半年が過ぎ 今年はとっても
 
遅かった春もやっと訪れ 桜の時期の残すところ八重桜や 大輪をも
 
つ牡丹桜等が連休前まで 皆さんの目を楽しましてくれると思いま
 
す。

 さて京都は これからが花々の季節です。また 少しづつ ご紹介い
 
 たしたく思っています。山躑躅 牡丹 芍薬 五月 躑躅 一初 
 
 杜若 花菖蒲 紫陽花 半夏生(花ではありませんが)色々と咲き誇り
 
 ます。 

 やはり春といえばチューリップ。京都の植物園に咲き誇るチュー
 
リップを 寺社に咲く花ではありませんが、第一番にお送り致します。
 
本当に明るく美しい 心を浮き浮きさせてくれる春一番の花だと 僕
 
は思っていますし、みなさんも大好きなお花の一つなのではありませ
 
んか??。今回はお寺の花ではありませんが やはり春一番の花は
 
チューリップと言うことで、みなさんもご納得なのでは…。
 
                    (会員 池田能久)

 
 
 
 
 
 
 

 
 

2017年4月16日日曜日

(126)「天下分け目」の天王山に登ろう


 物事の正念場のことを、昔から「ここが、天王山」などと言います。その天王山は、

京都府乙訓郡大山崎町にあり、標高270メートルです。羽柴秀吉が、明智光秀を

倒した古戦場で、この戦いに勝利した秀吉は天下人に上り詰めます。新緑や紅葉

のシーズンを中心に、トレッキング客が多く訪れます。

 大山崎町の町政施行50周年を記念して、住民らの「天王山をまもる会」では、

天王山に50回登り、登頂証明書を50枚(1枚100円)集めると、特製のグラスを

進呈するキャンンペーンを展開しています。

 さて、「天下分け目」というと、「関ケ原の合戦」もあります。先日、岐阜県関ケ原

町と、大山崎町では、「どちらが、天下分け目の“本家”か?」とネット投票を実施し

ました。軍配は関ケ原町に上がりましたが、両方の町長は、互いを尊重して「和睦」

しました。    (会員 井上年央)




 

2017年4月13日木曜日

(125)京都ガイド池田能久の「京の桜の美しさ10選」番外

酒井画伯が描く京の桜シリーズ№Ⅱ

 たくさん絵がありますので、今回は 二つにわけて送らせてもらい
 
ます。図らずも11作目の桜シリーズに なっちゃいました。京都をこ
 
よなく愛し、京の寺社の写真を撮り続けている僕にとっては、僕の写
 
真が絵になるだなんて、本当に嬉しい 本当に素敵な出来事であったの
 
です。いついつまでもこの関係が続くように、心から願っているので
 
す。こんな京都の桜だけをとっているわけではありません。これから
 
京都は いろいろなお花さんで埋め尽くされます。

桜は終わりましたが 今後はお花シリーズで、また五月からでも 
 
寺社に咲くお花さんシリーズを、自信を持って始めますので、よろ
 
しくお願い致します。牡丹 八重桜 芍薬 五月 躑躅 石楠花 
 
紫陽花 睡蓮 蓮 と続きます。   (会員 池田能久)
 
 
 
 

(124)京都ガイド 池田能久の「京の桜の美しさ10選」⑩


    酒井画伯が描く京都の桜

いよいよ第10弾目となりました。僕の 数々の桜の写真を、水彩画に
 
して世に送り出して下さっている 北海道は札幌の酒井画伯の絵を、
 
贈り物として、見ていただこうと思います。昔からこの方の絵が好きで
 
したが、思わぬことでお会いすることが出来て、京都の写真をメール
 
でお送りしていたら、ある日 一枚の絵にしてくださったのです。
 
すごい方なのです。下書き無しに 絵をだいたい風景画なら二時間で
 
描き上げてしまわれます。桜シリーズだけでも この春 15枚は 描
 
いてくださいました。京都の街角のお店で。絵葉書として、売ってい
 
ます。北海道お札幌でも、よく売れるとか???。

一枚目の絵は 一昨日送った写真を昨晩描いて、今朝お送りください
 
ました。そんな 桜の絵を 京都シリーズの最後にさせていただきま
 
す。桜シリーズ 長いあいだ見て戴き、ありがとう御座いました。

                    (会員 池田能久)