2018年5月1日火曜日

(224)里山に道を拓く<その19・皐月> 


 「朝食はホテルの屋上です」真っ暗な階段を5階までゆっくり登り、
テラスに出ると強烈な朝の光に、真っ白になった世界。しばし立ち止
まり、そして景色を見渡すとなんと、あの「ポタラ宮」がまぶしく荘厳な
姿を表した。
 宮殿の僧院で朱の法衣をまとった僧が読経しているのかと感じていたが、
外は銃器を抱いた漢族の兵士が警備して、僧侶が観光客にまぎれている
主客転倒には驚いた。ラサ、ポタラ宮はもう中国人のテーマパークに
なってきた。
「ラサはすでに聖地でも秘境でもなくなった・・・。ラサは終わった」

      5,072m 青蔵鉄道 タングラ峠を走る  

      酸素マスクの脇で 喫煙の輩 ドゥエブチ

      高山病にならない 穴だらけの 完全密閉車両 

      頭痛が頭痛が痛い 酒より里山がいい

                     会員 片岡一郎
 
 

 

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