2018年2月1日木曜日

(197)里山に道を拓く<その16・如月>


 この1月、越前は久しぶりの大雪となった。

  今から半世紀前の高校生のころ、3・8豪雪(昭和38年)があった。

 1週間、毎日朝から夜まで家族4人で田舎家の大屋根、屋根から屋根の

 雪下ろしが、いつのまにか下屋根を越え、埋まった家を掘り出さなければ

 ならなかった。

 1、2週間、陸の孤島になっても雪国の床下の室には食物の蓄えがあり、

自然の摂理が人々に備わっている。

 チベット自治区ラサからエベレストへのベースキャンプに向かった。

  脈拍は高く、後頭部が痛い、吐き気食欲なしの高山病に襲われた患者を

  乗せてランクルは深い渓谷に沿った荒れた道を、更に高度を上げていった。 


  チョモ、チョモ、無口な運転手が叫んだ。


     金持ちクラブが目指す Mt.QOMOLANGMA

              地球の白い屋根に捨てられた酸素ボンベ ゴミ 排泄物  

     獣も獲物を分け合う 鳥葬に屍を捧げる 

     転生の舎にふたたび吹雪 今宵にごり酒がよかろう     
   

                     会員 片岡一郎
 

 

 

 

 

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