2016年11月30日水曜日

(39)里山に道を拓く<その弐・師走>

 古希を迎えて、振り返れば多くの旅を重ねてきた。

 空へ、海へ、陸路へと様々な乗り物を乗り継ぎ、興奮を覚えながら道を急いで目的地へたどり着く。そして、感動と経験を積んで糧としてきた。

 ここ3年、北インドの高地にあるラダックのゴンパに通っている。

 デリーの空港から1時間経つと、標高5、6千mの白峰の冠が手に届きそうな近くにまで連なり、着陸寸前の錯覚に陥る。

 崑崙、カラコルム、ヒマラヤが鬩ぎ合うGREAT HIMALAYANにあるラダック。

 ガンジス川の遥か上流の瓦礫の斜面にあるレー空港に着く。標高3360m

 
     地球の白い屋根は怖いほど美しい

     旅人が歩く高地に草木はない 溜め息をつく

     厳しく 貧しくとも 篤い信仰を抱くラダッキー

     酒を飲もう その謎が解けるまで
 
(会員 片岡一郎)=11月1日の(12)里山に道を拓く〈壱〉の続報です。
 

 

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