2016年11月5日土曜日

(14)京都・宇治川鵜飼「うみうのウッティ-」誕生物語


 平成264月、鵜小屋で偶然、卵が生まれました。鵜は飼育下では卵を生まないと言われていたので、ビックリでした。鵜飼に使うウミウは茨城県などで捕獲され、各地の鵜匠が鵜飼用に訓練します。宇治の鵜匠さんたちは生まれた卵をふ卵器であたため、温度や湿度の調整、検卵、明るさの調整などをして、ヒナが生まれてからは、すぐの目のあかないヒナから約100日後の巣立ちまで孵化後のエサと予断の許さない日々を過ごしたそうです。

鵜匠を親と思い育った「ウッティ-」は愛情いっぱいに育ちました。そして、鵜飼の訓練を経て、一人前の鵜に育っていきます。日本で初めて人口孵化が成功しまして、翌27年にも2羽、今年も2羽誕生しました。

成長して、他の鵜と仲間入りしても、打ち解けて過ごすには月日はかかるようです。毎年7月から9月まで「宇治川の鵜飼」が開催されます。オフシ-ズンの今は訓練中です。  (会員 西條繁)

    ※宇治の鵜匠は3人(内2人が女性鵜匠)。公募で「ウッティ-」と名付けら
    れました。26年誕生のウッティ-は今年鵜飼デビュ-済み。

                      
 
 
 
写真提供:公益社団法人宇治市観光協会

 

 

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