2016年11月22日火曜日

(32)故郷の新荘川はニホンカワウソの最後の撮影地

 「水辺のフォトジャーナリスト」の高野です。先日、故郷の高知県須崎市の新荘川(しんじょうがわ)で、落ちアユの産卵を撮影してきました。漁業組合の方の協力も得て、朝から夕刻までの撮影が続き、迫力のある

 
産卵風景が撮影できました。

 さて、新荘川は1979年に、ニホンカワウソが日本で最後に撮影された場所です。もう37年も前のことです。河童伝説の原型ともいわれるニホンカワウソは、大正から昭和初期にかけて、毛皮にするために乱獲されました。1965年に特別天然記念物に指定されています。

 須崎市のシンボルキャラクター「しんじょう君」は、ニホンカワウソがモデルです。今年は数千の応募の中、「クマモン」を抜いて全国1位に輝きました。自然豊かなアユの産卵風景を通して、ニホンカワウソの棲む川として日本最後の砦になった新荘川を紹介しました。 
 (会員 高野弘)

(写真は、透明度抜群の新荘川と、しんじょう君をはさんで、左が楠瀬・須崎市長、右が筆者です)
 

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