2018年10月1日月曜日

(298)里山に道を拓く<その24・神無月> 


   霖雨のなか、里山の秋祭りで子供神輿が沸いた

終戦の小学生時代はクラス47人、6学年で6教室あった。里山に猿、イノシシ、
 
ハクビシンなどの中小動物はますます増えているが、近年は1、3年生までと
 
高学年で2クラスの複式学級となり、当時の三分の一だという

カトマンズの古都パタンに雨乞いを祈願する「赤いマチェンドラナート」の山車が
 
あった。山車の蛇頭に乗った男は左手で身を確保し、右手の人差し指を後方から
 
ゆっくり天空に指して「ウオーセ」の叫びとともに西前方を指す。その合図で
 
引き手、群衆が怒涛のようにウウウオオーセーを繰り返し、地響きとともに巨大な
 
山車は動き始めた

祭りに集まった人、あふれる人々は熱、埃、油、生きる匂いを包んだ川の流れと
 
なって祭りに臨む。息が苦しい

 

       天にそびえ立つ山車 里山の小さな神輿
               
                集った者たちは酔う ワッショイ ワッショ

       アンナプルナを頂く神々に 鎮守の森

       きょうも西域に日が沈む ラム酒を一杯いかが 

                      
                             (会員 片岡一郎)



 

 


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