県道86号線(兵庫県)に並行して流れる有馬川に、数えきれないほどの
蛍が飛び始めた。周辺は閑静な住宅地である。自宅から、ゆっくり歩いても
10分ほどだ。19時半を過ぎた頃だった。申し合わせたように、川に生い
茂る草むらのあちこちから蛍が点のような光を放ち始めた。
遠くの方で子どもの喜ぶ声がした。40代の男性が、ファインダーを覗い
ていた私に尋ねてきた。見ると三脚を持っている。この人も蛍の撮影に来た
ようだ。
蛍が飛び始めた。周辺は閑静な住宅地である。自宅から、ゆっくり歩いても
10分ほどだ。19時半を過ぎた頃だった。申し合わせたように、川に生い
茂る草むらのあちこちから蛍が点のような光を放ち始めた。
遠くの方で子どもの喜ぶ声がした。40代の男性が、ファインダーを覗い
ていた私に尋ねてきた。見ると三脚を持っている。この人も蛍の撮影に来た
ようだ。
私は、蛍の保護・育成に尽力されてこられた方々に感謝し、シャッターを
切り始めた。草むらや川面を飛ぶ蛍火は幻想的だった。まるでアニメの世界
に入り込んだような気持ちになった。時計を見ると時刻は21時をとっくに
過ぎている。そろそろ蛍も遊び疲れて消灯時刻なのだろう。私も自宅に
戻って一杯やることにしよう。 (2018年6月2日)
【撮影データ】カメラ:ニコンD800E/マニュアル/ズームレンズ:
24mm~85mm・80mm~400mm/三脚:ハスキー/感度:
ISO400~1000/絞り値:f5.6~11/露光時間:30秒に固定。(撮影は、
蛍を保護するため地域が定めたルールに従いました。撮影後の作品は、色調、
明暗、コントラストなどを補正又は調整しています)
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