京都府亀岡市は、古くは明智光秀の城下町、現在は、京都、大阪のベッドタウン
として発展している。2016年2月に設立した「NPO法人チョロギ村」が、シソ科の
薬草「チョロギ」栽培、加工販売、レストラン経営に取り組んでいる。地域おこしと
ともに、観光にも役立ちそうで、薬膳ランチを食べてみた。
チョロギは、「長老喜」と書くこともあり、おせち料理などに使われている。小さな
巻貝に似た根っこの白い部分を食べる。栽培農家は減少しているそうで、NPO法人
チョロギ村(メンバー16人)では、福祉法人との「農・福 連係」の取り組みも進め、
昨年は1・3トンを収穫した。
2018年5月には、亀岡市の施設「森のステーションかめおか」本館内に、レスト
ラン「おうち薬膳 忘れな」(電話 0771・56・8807)を出店した。薬膳ランチは、
チョロギのエキスを練り込んだウドン、黒ごま豆腐、梅の炊き込みご飯の青シソ乗
せ、6種類の薬草茶など、彩も豊かで1350円。レストラン入口では、マスコットの
「チョロばぁ」人形が笑顔で迎えてくれる。
チョロギのエキスは、痴ほう予防に有効ともされる。まんじゅう、サブレ、そば、
あめなど10種類余の関連商品が開発され、レストラン入口の売店コーナーで売ら
れている。また、薬草園を整備中で、「チョロギ薬膳」が亀岡市の新名物に…と
期待される。 (会員・井上年央)
(写真は上から ①マスコット「チョロばぁ」が迎えてくれるレストラン「忘れな」、
②6~8月の「夏の薬膳」 ③収穫したチョロギ ④整備が進む薬草園)
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