2017年3月31日金曜日

(120)里山に道を拓く<その六・卯月> 


 Pama venzengは少年の頃、香港で商売に成功したおばさんを頼って、何日
 
バスを乗り継いで、当地にたどり着いた。英語を覚え、自由を知った。

 十数年後おばさんの資金で、ふるさとの青海省レゴン(熱貢)に外国人を相
 
手にした小さなチベット料理店Dkar sampaを開いた。

 店内ではインド亡命Homelessの歌手Gazhon Checheの静かに語りかけるよ
 
Free CHIBET cdが流れていた。

 ここは省都・西寧から黄河に沿って下り、支流の山里にある街でおよそ二百
 
人の僧侶が修行を務める隆務寺がある。 

 信仰が蹴散らされてしまったチベッチ自治区のポタラ宮は今や見世物館と
 
化しているが、この青海省一帯には篤いチベット仏教が息づいている。

 

    狼藉者に襲われたのだ 

    北京は何を恐れているのだ 

    札束の始まりはもうおしまい

    天空への道を持つ者に おしまいはない
                      
                       (会員 片岡一郎)



 

2017年3月26日日曜日

(119)京都ガイド 池田能久の「京の桜の美しさ10選」⑥


 仁和寺の御室桜の華麗な姿

  京都の桜シリーズも 六回目となりました。本来 京都では一

番最の紹介になるところの「御室の桜」を、この辺でご紹介致し

ます。日本のお寺の中で、一番 寺格の高い御室仁和寺。そこに咲

く写真の御室桜は、京都の桜で一番遅く花開く背の低い桜なのです。

皆さん御存じかな?。 この御室の桜に まつわるこの歌をご紹介

いたしましょう。

 「わたしゃお多福 御室の桜、花()が 低ても人が好く。」

女性は外見の美しさよりも 心の美人が本当は 美しいのですよ。

と言うこの歌が、京の歴史とともに語り継がれてきた桜であるこ

とを証明しているのです。    (会員 池田能久)
 


 

 

2017年3月24日金曜日

(118)「琵琶湖周航の歌」誕生100年

 「琵琶湖周航の歌」は、1917(大正6)年に誕生し、100年を迎えました。その秘話と

は…。旧制第三高等学校水上部(現京都大学ボート部)の小口太郎は、琵琶湖周航

2日目の今津の宿で、歌詞を披露しました。「われは湖の子 さすらいの 旅にしあれば

しみじみと のぼる狭霧や さざなみの 志賀の都よ いざさらば」。

 当時、学生の間で流行っていた、吉田千秋作曲の「ひつじぐさ」の曲に乗せて歌われ

ました。現在、高島市今津町には、琵琶湖周航の歌資料館があります。6月1日から

30日まで(月曜日休館)、100周年記念特別展示を行います。

 滋賀県内には、今津港をはじめ、この歌の歌碑が点在しています。(会員 井上年央)




(117)JR草津線で忍者の里へ

 滋賀県の「びわこビジターズビューロー」から届いた観光情報の2段目は忍者の里です。

JR草津線(草津⇔柘植)の沿線に、忍者を体感できる施設があります。

 まずは「甲賀流忍術屋敷」(甲賀市甲南町)。建物は甲賀望月氏本家旧宅で、忍術屋敷

らしい「からくり」見学や、忍者衣裳の試着、手裏剣投げ体験もできます。

 「甲賀の里 忍術村」(甲賀市甲賀町)は、鈴鹿山麓の隠れ里の雰囲気があり、甲賀忍者

発祥の地です。忍者博物館、からくり屋敷、手裏剣道場などがあります。

 「甲賀市 くすり学習館」(甲賀市甲賀町)は、薬の産地としての長い歴史が学べます。

忍者の携帯食をテーマに、丸薬作りのワークショップなどを楽しめます。

 「伊賀流 忍者博物館」(三重県伊賀市)は、「くノ一に忍者」の案内もあり、忍術実演ショー

を楽しめます。現代でも役立つ忍者の知恵は興味深いです。(会員 井上年央)







(116)近江八幡市の「ヴォーリズ建築めぐり」

 滋賀県の「びわこビジターズビューロー」から、春の観光情報が届きました。その中か

ら、いくつかを紹介します。まずは、近江八幡市の「ヴォーリズ建築めぐり」です。

 米国人のウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880~1964年)は、日本名を一柳米来留

(ひとつやなぎ・めれる)と名乗りました。明治38年に近江八幡の滋賀県立商業学校

(現八幡商業高校)の英語教師になり、41年には京都三条YMCAの一室に建築設計事

務所を開きます。全国を舞台に約1600もの建築に携わりました。大正9年には、メンソ

レータム(現メンターム)の輸入販売も始めました。

 近江八幡市には、ヴォーリズ記念館をはじめ、ゆかりの建物が10棟以上あります。

この春の建築めぐりでは、ヴォーリズ建築の第1号のアンドリュース記念館と、米国・コ

ロニアルスタイルのウォーターハウス記念館が4月15日から5月7日まで特別公開

されます。       (会員 井上年央)




2017年3月20日月曜日

(115)座間味弾丸ツアー(その6)悠久の自然


 充電兼ねた離島探検、積み重なった岩の地層が隆起。まるでジュラシックパークや海底二万マイルで登場しそうな奇岩が屏風のようにそびえる。クリークの間を進めようとするが干潮のため限界。小型ボートを小岩にもやい、白い珊瑚のかけらで覆われた浅瀬を裸足になって上陸。もう、探検隊の気分だ。


 奇岩の間からコバルトブルーの海と空を遠望。打ち寄せる波、奇岩を吹き抜ける風、太古からこの自然は悠久にあるんだろうな、そしてこれからも。時空の狭間に落ちたような不思議な感覚に陥る。

 座間味の自然は奥深い。遊び回ったお陰でバッテリー充電成功、これで夜のフライトに間に合う。離島探検は心地よい満足と安堵を得て、まさに一石二鳥であった。(会員 岡本健)




(114)座間味弾丸ツアー(その7)帰阪

 クジラウォッチングのボートが沢山の観光客を乗せて島を出航していく。発見率98%

案内パンフにあった。島の頂上付近に見張り台があるらしく、連絡を取り合って見つける

らしい。出会いの瞬間を求め、私たちもボートの航跡を追う。どんどん追いかけるも

ウォッチングボート軍団は船脚早く、遠く北へ向かう。一時間ほど追いかけるが、このま

ま行くとフライト時間に間に合うか危うく、追いかけ断念。次回にお預け。

 東へ針路転換し、宜野湾ヨットハーバーへ。丁度、南の風がビュンビュン吹き出し、艇

10ノットで快走。予定時間の半分で帰航、宜野湾に16時すぎに着岸。

 ハーバーの向いにあるショッピングセンターで買い物。定番のジーマーミー豆腐、あお
 
さ、ちんすうこう、今回の発見は石垣島ロイズの黒糖チョコ。これは旨い。北海道ロイズ
 
と姉妹会社だそうだ。日本列島北端と南端の味のコラボが嬉しい。

 20時のピーチ便で那覇発、22時前に関空着。弾丸38時間の旅、慶良間ブルーの残像と
 
自然のエネルギーをたっぷり充填、凝縮した非日常の旅は明日への活力の源泉だ。また行
 
くぞ、慶良間、ありがとう。  (会員 岡本健)
 


 

2017年3月19日日曜日

(113)京都ガイド 池田能久の「京の桜の美しさ10選」⑤


 
   正庁の中庭の枝垂れ桜

 京都府庁にある正庁の中庭には、円山公園のしだれ桜のお子様が

おいでになる。今や かなり元気がなくなってきている円山公園の

枝垂れ桜の子孫たちが、いろいろな所で 咲き誇るのである。

 

正庁のしだれ桜は、洋風の建物によく似合う。窓の背景に咲き乱

れるこの桜は、この洋風の窓とのコラボの素敵さを存分に見せてく

れる。この枝垂れ桜の傍らに 「八重の桜」が放映された頃に名付

けられた容保桜が、少し時期を送らせて花開く。

 

京都の桜翁である佐野藤右衛門氏が 今もなお一生懸命に見守っ

ている桜たちなのです。京都に元気に咲き誇る あの円山公園の

枝垂れ桜の子孫たちを追いかけるのも京の桜の楽しみ方の 一つ

である。       (会員 池田能久)
 


 

(112)大丹波観光「大江山花情報」

 京都府と兵庫県にまたがる「大丹波観光」エリアにある京都府・大江山は、鬼伝説で有名です。

「大江山を歩く」というパンフレットには、日本鬼の交流博物館、鬼瓦工房、鬼の岩屋、鬼のモニュメ

ントなどが紹介されています。

 一方、花巡りも楽しめる大江山です。3月下旬からは、ダンコウバイ、ヤマブキ、タニウツギ、イワ

ガラミ、ヤマボウシ、ツルアジサイ、ノリウツギなどが、夏にかけて見られます。周辺には、元伊勢

内宮皇大神社や、千丈ケ滝など、歴史と景観を楽しめるスポットもあります。(会員 井上年央)


2017年3月17日金曜日

(111)京都ガイド 池田能久の「京の桜の美しさ10選」④

    加茂川上流の桜たちⅠ

 いよいよ京都も 桜の季節かなと云っていたら、急に冷え込んでしまっ

た京都です。どうも今年は 桜の開花は遅くなりそう。という事で、この桜

のお便りは、これから最終のお便りの10回まで少しづつ、素敵な桜達をじっ

くりとご案内させて貰う事に 致します。
 

 今日は 我が家から歩いて5分の加茂川河畔の桜のご紹介です。植物園

加茂川沿いの桜の美しさを、存分にご紹介いたします。小さい時は 加茂

川河畔が「加茂川河川公園」となり「こんなところが公園やなんて おかし

いな?」、などと話していたのですが・・・・。いまや 京都の一番美し

い桜はどこだと聞かれたら「北大路から上賀茂神社までの河川敷」と、躊躇

せずに答えることが出来るのです。まあ この光輝く「半木の道」紅しだれ

を真ん中に加茂川見事な美しき桜の競演を お送り致します。

                                            (会員 池田能久)                    

 
 


 

(110)綾部市の花めぐり

 兵庫県と京都府にまたがる大丹波観光ゾーンの一つ、綾部市の観光情報誌25号「春の観光ガ

イド」ができました。東西に長い綾部市のいろいろな花の名所を案内しています。

 JR綾部駅周辺の市街地では、由良川花庭園、綾部バラ庭園がいずれも5月中旬から見ご

ろになりそうです。

 京都府道1号を北東方面へ真っすぐ走ると、「あやべ温泉」、国宝の「光明寺二王門」があります

が、桜の名所です。さらに進むと、すぐに福井県境。3月下旬からは、和紙の材料として知られる

「ミツマタ」の花の群生が見られます。それが終わると「シャガ」が咲き始め、白い絨毯を敷いたよう

になります。

 4月2日には、山家城址公園で、「さくら祭り」が開かれます。

綾部市観光協会の電話は 0773─42─9550 です。     (会員 井上年央)



(109)大丹波観光の「花便り」

 兵庫県と京都府にまたがって活動する大丹波観光推進委員会(連絡先・兵庫県丹波県民局 地

域振興課)から、花の季節のパンフレットが届きました。

 丹波市の「まごころ 丹波 花めぐり」では、「清住かたくりの里」や、百毫寺の「九尺ふじ」、桜の

名所14カ所を紹介しています。

 篠山市の篠山城跡三の丸広場では、4月8、9日に「丹波篠山さくらまつり」が開かれます。花と

グルメの競演が楽しそうです。

 亀岡市では、4月1日から9日までが「亀岡さくらウィーク」。期間中の2日には、七谷川野外活動

センターと南郷公園シャチホコ広場で、「さくらまつり」があります。亀岡のさくら写真コンテストも、3

月21日から4月20日までが応募期間です。   (会員 井上年央)



2017年3月13日月曜日

(108)座間味弾丸ツアー(その5)エンジントラブル


 島の朝は早い。澄み切った海は静か、青空が眩しい。オーナーのセルゲイさん、早くか
ら機械室で作業中。トラブル発生、エンジンが動かない。バッテリーが切れたようだ。ヨットに積んであるゴムボートを降ろし小型エンジンを回し、バッテリー充電を目論む。充電を兼ね、近くの無人島探検へ。ピンチを遊びに変えるグッドアイデア。流石、達人オーナー。ゴムボートに乗り込み、フルスロットルで珊瑚と奇岸の島を目指す。思わぬ刺激と新たな発見が旅の醍醐味だ。  (会員 岡本健)



2017年3月12日日曜日

(107)「志国高知・幕末維新博」開幕!


「志国高知・幕末維新博」開幕!

201734日、高知観光の新たなPRイベント「志国高知・幕末維新博」が開幕しまし
 
た。2年間に渡る県あげてのビッグな催しです。県内外から招いた多数のマスコミ関係者
 
のシャーター音も、尾崎正直知事による開幕への熱いメッセージに聴衆から喜びと期待
 
の大きな拍手に消される感じ。当日の開幕式には一般含めなんと3500名(主催者発表)
 
が詰めかけ、会場はすさまじい熱気。地元高知県の出身として、県民の想いが心に響き
 
ました。式典には女優の広末涼子さん、俳優の高橋英樹さんらも出席。

 
大政奉還から150年。そして今から150年前に土佐藩である高知出身の坂本龍馬はじめ、
 
中岡慎太郎やジョン万次郎、岩崎弥太郎他、多くの偉人達が世に名を遺しました。彼ら
 
の人物像や地域の歴史に関する文献なども県下23会場で紹介されます。

特にメイン会場で同じ3月4日に開館の「高知城歴史博物館」には県が所有する山内家
 
史料約6万7千点を収蔵。坂本龍馬暗殺直前の手紙など歴史的価値のある史料が多数展
 
示され、幕末維新博の中核に。この機会に是非高知を訪ねて下さい。待っちゅうぜよ!

                      (写真・文: 会員 高野弘)

 写真1:志国高知・幕末維新博オープニング

写真2:左より、尾崎正直高知県知事、女優広末涼子さん、俳優高橋英樹さん

写真3:高知県歴史博物館内部※オープン前日の3日に撮影
 


 

(106)座間味弾丸ツアー(その4)BBQで夜宴


  宜野湾出航から約5時間、陽が沈む少し前に座間味湾に入り、上陸しやすそうな岸壁を探
 
し着岸。ここから眺める海の景色は何時きても心を癒してくれる。丁度、sunsetタイム。
 
ぼっーと眺めてるいだけでいい、何も要らない。
上陸して夕飯の調達、オーナー夫妻と座間味村内にあるよろず屋へ。ロシア語なまりの英
 
語と日本語で何とか食材と炭、冷たいオリオンビールを購入。お手製のコンロで船内後方
 
デッキにて焼肉BBQ夜宴。ワイワイ騒ぎながら夜は更ける。漆黒の闇を見上げると満天
の星空。天の川、北斗七星、北極星が迫る。潮風に吹かれてワインが旨い。ほろ酔いでそ
 
のままキャビン内へ。波に揺られて船のゆりかご、幸せな気分で爆睡。
 
                                        (会員 岡本 健)