丹波の冬は、民話にまつわる地域のお祭りがいろいろあります。1月8日、丹波市の大歳神社では「蛇ない」があります。昔、増水した佐治川に取り残された子供を大蛇が助けたそうです。地域の人々は毎年、新しい稲わらで、大小2体の大蛇を作り、集落を巡回して無病息災、五穀豊穣を祈ります。
2月3日は、篠山市の「王地山まけきらい稲荷」で、節分大祭星祭りです。江戸時代、篠山の殿様・青山公は大の負けず嫌い。ところが、おかかえの力士が弱い。あるとき、強い力士が現れて、青山公は大喜び。その力士に
褒美を渡そうと思ったら、フッといなくなりました。「まけきらい稲荷」の仕業だったのかも? 今では、受験生の参拝が多く、祭りの日は「まけきらいうどん」が振る舞われます。
2月11日は、丹波市の常勝寺で「鬼こそ 追儺式」があります。鬼が力強い足取りで本堂を一周し、松明を投げます。 (会員 井上年央)
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