日本旅のペンクラブ関西部から
2016年10月27日木曜日
(4)世にも不思議な琴引浜の「鳴砂(なきすな)」
丹後半島の西側、京丹後市の琴引浜は、砂を踏みしめると「キュッキュ」と音がします。2007(平成19)年に国の天然記念物に指定されました。砂を顕微鏡で見ると、石英(水晶)がいっぱい含まれているのが分かります。砂を踏んだり、手で強く押したりすると、石英がこすれて音が出るのです。
石英が60%以上含まれると、砂が鳴きますが、琴引浜の砂は石英が77%も。しかし、石英の表面が少しでも汚れていたり、十分に乾燥していなかったりすると、まったく音は出ません。冬の強い波で砂が徹底的に洗われた後、5月ごろが最も音色が美しいそうです。“鳴砂名人”が両手で砂をもむと、笑っているような音が出て、見物客も笑ってしまいます。
(会員・井上年央)
(写真上 琴引浜の“鳴砂名人”)
(写真下 鳴砂の顕微鏡写真。透明の石英がいっぱい)
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