店のパンフレットによると創業は平安時代末の1160年だそうで、源頼政の家臣の太敬庵通円政久が初代です。この主従を物語る狂言に「通円」があります。
時代は下り、第十一代通円は、豊臣秀吉の「茶の湯」のために宇治川の水を献上していました。そして近代、吉川英治の名作「宮本武蔵」にも、この通円茶屋が登場します。
今の通円茶屋は、“古民家カフェ”の風情です。スイーツの世界では、ちょっとした抹茶ブームですが、ここの抹茶アイスは逸品です。店内に、一休和尚から贈られたという初代通円の木造=写真下=もあります。 (会員・井上年央)
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