2017年8月11日金曜日

(157)宇治の「通円茶屋」

 京都の宇治といえば、「宇治茶」、「平等院 鳳凰堂」、さらに「源氏物語 宇治十帖」をすぐに連想します。宇治川に架かる日本三古橋の一つ、宇治橋北詰には、「通園(通円茶屋)」があります。宇治の名所の一つです。

 店のパンフレットによると創業は平安時代末の1160年だそうで、源頼政の家臣の太敬庵通円政久が初代です。この主従を物語る狂言に「通円」があります。
 
時代は下り、第十一代通円は、豊臣秀吉の「茶の湯」のために宇治川の水を献上していました。そして近代、吉川英治の名作「宮本武蔵」にも、この通円茶屋が登場します。
 
 今の通円茶屋は、“古民家カフェ”の風情です。スイーツの世界では、ちょっとした抹茶ブームですが、ここの抹茶アイスは逸品です。店内に、一休和尚から贈られたという初代通円の木造=写真下=もあります。                   (会員・井上年央)
 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿